茨城県東部のカシマエリアで高校受験の志望校選びをするとき、必ず比較対象になるのが「茨城県立鹿島高等学校」と「鹿島学園高等学校」です。
公立と私立という違いだけでなく、両校はそれぞれ独自の教育方針や強みを持っており、2027年度(令和9年度)入試を目指す中学生や保護者の皆様にとっては、じっくりと比較検討したい2校だと思います。
私は茨城県内で塾講師・家庭教師を20年以上務めたのち、現在は高校進学アドバイザーとして活動しています。この記事では、これまでの指導経験と最新の公式データを踏まえて、両校の現状をできるだけ客観的に整理しました。
数字や実績については、学校公式サイトや教育委員会が公開している一次情報を優先し、確証の取れない情報は断定を避けています。裏付けの取れなかった数値は「〜前後」「〜とされる」といった形で幅を持たせていますので、その点はご了承ください。
志望校選びは、偏差値の比較だけでなく、卒業生がどんなキャリアを歩んでいるかを知ることからも見えてくるものがあります。この記事が、2027年度入試に向けた進路決定の一助になれば幸いです。それでは、項目ごとに詳しく見ていきましょう。
茨城県立鹿島高校と鹿島学園高校の偏差値・難易度を比較する
まず前提として、高校受験の偏差値は模試を実施する塾や機関によって数値が異なります。以下の数字はあくまで目安として捉えてください。より詳しい茨城県公立高校の合格点の考え方については、茨城県公立高校の合格点まとめも参考にしていただければと思います。
茨城県立鹿島高校の最新偏差値と2027年度合格ラインの目安
茨城県立鹿島高校の偏差値は、模試運営会社や情報サイトによって45台後半〜49程度の幅で示されており、鹿行地区の公立高校の中では中堅上位のポジションにあります。附属中学校を併設する「進学重視型単位制高等学校」として、多様な進路を希望する生徒が学んでいる点が特徴です。
2027年度(令和9年度)入試に向けた合格ボーダーラインについては、学校側が具体的な得点を公表しているわけではありませんが、5教科合計で300点台前半〜半ばを一つの目安として見ておくとよいでしょう。茨城県の選抜制度では調査書(内申点)も重視されるため、当日の学力検査だけでなく、中1からの成績の積み上げが欠かせません。
また、附属中学校からの内部進学生(内進生)がいるため、高校から入学する「外進生(高入生)」の募集人員は、附属中のない高校に比べて実質的に絞られる形になります。この点は、志望校を検討するうえで押さえておきたいポイントです。
共通選抜のほかに、スポーツや文化活動の実績などを評価する「特色選抜」という枠も設けられています。基本的には内申・当日点ともにバランスよく得点できる層が合格を勝ち取っている傾向にあるため、2027年度組は模試の結果を参考にしながら、自分の立ち位置を客観的に把握し続けることが大切です。
鹿島学園高校のコース別偏差値と私立入試の傾向
私立の鹿島学園高校はコース制を敷いているため、コースによって偏差値に幅があります。複数の情報サイトを照らし合わせると、国公立・難関私大を目指す「進学コース」がおおむね47前後、国際感覚を磨く「グローバルコース」が46前後、美大進学やクリエイター職を目指す「芸術コース」が45前後という水準が目安になりそうです(数値は模試運営会社や調査時期によって変動します)。
なお、以前は「芸術・キャリアコース」という名称で案内されていた時期もあったようですが、2026年時点の学校公式サイトを確認したところ、現在の学科体制は「グローバルコース」「進学コース」「芸術コース」の3コースとなっています。コース名や体制は年度によって変わる可能性があるため、出願を検討する際は必ず最新の募集要項で確認してください。
2027年度入試においても、多くの生徒が県立鹿島高校や近隣校の併願校として鹿島学園を選択する傾向は続くとみられます。併願受験者の学力層は幅広く、進学コースの合格者には偏差値50前後の受験生も含まれるため、私立入試独自の対策が必要になる場面もあります。
入試形式は私立特有の科目構成(学校によって3教科型・5教科型など)が中心で、記述よりも基礎的な応用力が問われる傾向にあります。単願・併願の切り替え制度や特待生の基準点などは学校ごとに詳細が異なるため、事前に学校説明会などで確認しておくと安心です。
2026年には男子サッカー部が全国大会で準優勝という大きな実績を残しており、これをきっかけに学校の知名度がさらに高まっています。2027年度は第一志望として受験する「単願」の生徒が増える可能性もあるため、コースごとの教育内容を早めに比較し、志望コースを決めておくとよいでしょう。
2027年度入試の出願方式と英語試験の傾向
茨城県立高校入試では、令和7年度(2025年度実施)入試の時点で、すでに全校でインターネットを利用した出願(Web出願)が導入されています。2027年度(令和9年度)入試もこの方式が継続される見込みで、「2027年度から新たに始まる」というよりも「すでに定着した仕組みが続く」と捉えるのが正確です。とはいえ、出願から検定料の納付、合格発表の確認までオンラインで進む点に変わりはなく、紙の願書が中心だった時代とは手続きの流れが異なりますので、初めて経験する受験生・保護者は余裕を持って準備しておきましょう。
英語の試験では、筆記に加えてリスニング(聞き取り)問題が出題される形式がすでに定着しています。難易度自体は基礎的な内容が中心とされていますが、鹿島高校のような中堅上位校を目指す場合は、リスニングでの取りこぼしを防ぐことが合否を分けるポイントになります。日頃から英語の音声に触れる学習を習慣にしておくとよいでしょう。
鹿島学園高校(私立)においても、Web出願はすでに標準的な方式となっています。2027年度入試のスケジュールについては、例年1月中旬頃に推薦入試、1月下旬頃に一般入試が行われる傾向にありますが、正確な日程は年度ごとに発表される募集要項で必ず確認してください。公立の併願校として受ける場合は、入学手続きの締切日を厳守することが必須です。
偏差値45〜49前後の層が重なる両校の入試では、ケアレスミス一つが結果を左右することもあります。新しい試験形式そのものに慌てるというよりも、出願準備をスムーズに進めることと、基礎を丁寧に積み上げることが、合格への近道といえそうです。
茨城県立鹿島高校の教育システムと附属中学校との中高一貫体制
併設型中高一貫校としての6年間を見据えた教育
茨城県立鹿島高校は、2020年度の附属中学校開校以来、県内でも数少ない「併設型中高一貫校」として教育活動を展開しています。2027年度に高校へ入学する生徒(高入生)は、中学から一貫したカリキュラムで学んできた生徒(内進生)と合流することになり、この接続をスムーズにするための取り組みが進められています。
高校1年次から内進生と高入生が混合でクラス編成されるのが鹿島高校の特徴です。中学時代から先取り学習を行ってきた内進生からの刺激を受けることで、高入生側にも大学現役合格を目指す意識が自然と芽生えやすい環境になっています。
6年間を貫く教育の柱として、探究活動や国際教育、科学教育などに重点を置いた指導が掲げられており、中高の教員が連携したきめ細かな指導が行われています。一貫校化によって学習環境が整いつつあり、進学実績にも一定の効果が表れ始めています。
一貫校化のメリットは進学実績の向上だけではありません。部活動や学校行事でも中高生が交流する機会があり、上級生がリーダーシップを発揮する場面も用意されています。2027年度組にとっても、こうした重層的な学びは一つの魅力になるでしょう。
単位制の導入による柔軟な進路選択
県立鹿島高校は「進学重視型単位制」を採用しており、生徒は自分の進路希望に合わせて科目を選択できます。3年次には「人文コース」をはじめとする選択科目・演習科目が設置されており、大規模な普通科高校にはない柔軟な時間割を組めるのが特徴です。
ICT(情報通信技術)を活用した授業も進んでおり、文部科学省の「DXハイスクール」継続校にも選ばれています。1人1台の端末を用いた授業が日常的に行われており、遠隔授業機器の整備も進められています。デジタルツールを使いこなす力は、大学入学後や社会に出てからも役立つスキルといえます。
進路指導室には最新の入試データが蓄積されており、個別面談や添削指導を通じて第一志望合格に向けたサポートが行われています。生徒の主体性を尊重する校風のなかで、自分で考え、自分の進路を切り拓く力を養える環境といえるでしょう。
「鹿高ブログ」に刻まれる地域探究学習と活動実績
鹿島高校の公式サイトで更新される「鹿高ブログ」は、同校の「今」を知るための良いツールです。地元・鹿嶋市や地域と連携した探究学習が紹介されており、生徒たちが教室の外に出て社会の課題に触れる機会が数多く用意されています。
書道部は全国規模の展覧会(読売書法展など)での入選実績があり、地域の書道パフォーマンスも「鹿高ブログ」を通じて発信されています。弓道部も関東大会・全国大会への出場権を獲得するなど、文化部・運動部を問わず幅広い活躍が見られます。KLC(鹿島リーダーズクラブ)による学校行事の企画・運営など、生徒が主体となって動く場面も多く、こうした経験は大学入試の総合型選抜における自己PRの材料としても評価されやすい傾向があります。
鹿島学園高校が展開する3つのコースと2027年度入試
進学・グローバル・芸術の3コース制と学びの特徴
鹿島学園高校は、2027年度入試においても「進学コース」「グローバルコース」「芸術コース」の3コース体制での募集が見込まれます(コース名・体制は年度により変更される可能性があるため、最新の募集要項で必ずご確認ください)。
「進学コース」は、有名私大や地方国公立大学への合格をターゲットにしたコースで、放課後の課外授業などを通じて受験に必要な学力を養成するカリキュラムが組まれています。
「グローバルコース」は英語教育に力を入れたコースで、海外からの留学生も在籍しており、日常的に異文化に触れられる環境があります。海外語学研修などの機会も用意されています。
「芸術コース」は、美大進学やアニメーター・イラストレーターなどのクリエイター職を目指す生徒のためのコースです。素描実習やデザイン、PCを使った制作など専門科目の授業を通じて、3年間かけて自己表現の力を育てる内容になっています。
国際色豊かなキャンパスと留学生との交流環境
鹿島学園の特徴の一つは、校内に海外からの留学生が在籍していることです。グローバルコースの生徒はもちろん、他コースの生徒も学内行事を通じて留学生と交流する機会があり、宿泊研修やアクティビティなどが定期的に実施されています。日本にいながら異文化に触れられる環境は、同校ならではの魅力といえるでしょう。
こうした国際的な雰囲気の中で、実際に会話をし、お互いの価値観に触れることで得られる学びは、偏差値という尺度だけでは測れない財産になるはずです。
2027年度入試の特待生制度について
鹿島学園高校では、入試の成績優秀者を対象とした学力特待生制度が設けられており、条件を満たすと入学金や授業料の免除といった支援を受けられる仕組みがあります。具体的なランクや基準、併願時の扱いは年度によって変わるため、正確な内容は必ず学校説明会や最新の募集要項で確認してください。
こうした特待生制度と、国や県からの「高等学校等就学支援金」を組み合わせることで、世帯によっては実質的な負担を抑えられる可能性があります。学費のシミュレーションは、学校説明会などで個別に相談してみることをおすすめします。
なお、こうした受験勉強の土台づくりには、スキマ時間を使って基礎から応用まで動画で学べるスタサプのような映像授業サービスを併用している家庭も増えています。塾に通う時間が取りにくい生徒にとっては、通学時間や部活動の合間に苦手科目を復習できる手段の一つとして検討してみる価値があるでしょう。
サッカーの聖地で競う!鹿島高校と鹿島学園高校の部活動
鹿島学園サッカー部:2026年全国準優勝の実績と環境
鹿島学園高校といえば、男子サッカー部の実力がまず挙げられます。2026年1月に開催された第104回全国高校サッカー選手権大会において、同校は決勝まで勝ち上がり、神村学園に0-3で敗れたものの、初の全国準優勝という結果を残しました。決勝が行われたMUFGスタジアム(国立競技場)には6万人を超える観客が詰めかけたと報じられており、茨城県勢としても歴史的な躍進です。
練習環境としては、人工芝グラウンド2面と屋内練習場を備え、選手約70名が生活する学生寮も用意されています。同校サッカー部の卒業生には、鹿島アントラーズや日本代表を経て海外クラブでプレーする上田綺世選手もおり、プロを目指す環境として全国から選手が集まる理由の一つになっています。
女子サッカー部も2025年5月の関東大会で初優勝を果たすなど、男子に負けない実力を見せています。野球部は2021年夏に春夏を通じて甲子園初出場を果たしており、レスリング部も全国大会出場の実績を持つなど、複数の部活動が高いレベルで活動しています。
茨城県立鹿島高校:伝統と書道部・弓道部などの活躍
対する県立鹿島高校も、100年以上の歴史を誇る伝統校として部活動に力を入れています。学習時間を確保しながら、放課後の限られた時間で成果を出す指導が実践されているのが特徴です。
文化部では書道部が全国規模の展覧会で入選実績を残しているほか、弓道部も関東大会・全国大会への出場権を獲得するなど、公立校でありながら高い水準の活動が見られます。運動部では野球やサッカー、バスケットボール、陸上競技など多くの部が県大会や関東大会への出場を果たしており、大規模なスポーツ特待枠がない分、努力の積み重ねが結果につながる環境といえます。
KLC(生徒会)を中心とした行事運営も活発で、部活動以外でもリーダーシップを養う機会が用意されているのが鹿島高校の良さです。
部活動への入り口の違いを知っておく
両校の部活動を検討する際は、その「入り口」の違いを知っておくとよいでしょう。鹿島学園の強豪部活(特にサッカーなど)は、事前の説明会やセレクションを経て入部するケースが中心です。一般入試で合格して入部することも可能ですが、レギュラー争いは非常に高いレベルになります。
一方、県立鹿島高校は原則として全生徒に入部の機会が開かれており、スポーツ等の実績を評価する「特色選抜」という枠もありますが、高校から新しい競技を始める生徒も多く、多様なモチベーションの生徒が共存しています。
活動頻度や費用面でも差があります。鹿島学園の強豪部は遠征や合宿が多く、相応の費用や保護者のサポートが必要になる一方、県立鹿島高校は公立のガイドラインに基づいた活動時間となっており、学業とのバランスを重視した運用がなされています。2027年度の受験生は、夏休みなどの部活動体験に参加し、実際の練習風景や指導方針を確認しておくことをおすすめします。
鹿島高校と鹿島学園高校の進学実績とキャリア形成の違い
県立鹿島高校:2026年卒業生の国公立大学合格実績
県立鹿島高校の公式サイトによると、2026年春(令和8年度)入試の現役生の合格実績は、国公立大学が筑波大学・茨城大学・茨城県立医療大学・神戸大学・北見工業大学・福島大学・山口大学・愛媛大学・琉球大学・高崎経済大学・都留文科大学・釧路公立大学・前橋工科大学・新潟県立大学・長野県立大学・公立はこだて未来大学・公立諏訪東京理科大学の合計28名、私立大学は明治大学・立教大学・中央大学・法政大学・同志社大学・日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学・明治学院大学・東京女子大学などの合計214名となっています。
過去数年の実績を見ても、国公立大学は毎年数名〜28名程度、私立大学は100〜250名程度の合格者数で推移しており、地元の茨城大学や、明治・立教・中央・法政といったGMARCHクラスへの合格実績もコンスタントに出ています。単位制を活かした3年次の科目選択と、丁寧な個別指導が、こうした実績を支える土台になっているといえそうです。
鹿島学園高校:多様な出口とスポーツ・芸術の進路
鹿島学園高校の進学実績は、公立高校とは異なる「幅の広さ」が特徴です。進学コースからは日本大学や東洋大学をはじめとする有名私立大学への合格者が出ており、学校非公表の年度もありますが、公開されている進路結果を見ると国公立大学への合格者も一定数存在します。
学力試験の結果だけでなく、スポーツや芸術といった「個」を活かした進路選択が目立つのも同校の特色です。サッカー部からはプロ契約選手も輩出されており、芸術コースからは美術系大学への進学実績もあります(具体的な大学名は年度により異なるため、詳細は学校説明会等でご確認ください)。グローバルコースの生徒の中には、留学や国際系の進路を選ぶケースも見られます。
多様な出口が用意されているという点は、大学進学という一つの目標に縛られない進路選択をしたい生徒にとって、心強い材料になるはずです。
2027年度に向けた両校のキャリア教育の取り組み
両校ともに「キャリア教育」には力を入れています。県立鹿島高校では、地域探究学習を通じて地域課題を解決する力を育成することを教育目標の一つに据えており、自ら調べ、考え、発表するプロセスそのものが、大学での学びや将来の仕事につながる訓練になっています。
鹿島学園高校では、留学生との日常的な交流自体が、これからのグローバル社会で求められる「多様性の理解」を育む生きたキャリア教育になっています。
両校の違いを一言で表すなら、鹿島高校は「地域に根ざしたアカデミックな学びによるキャリア形成」、鹿島学園は「特技と多様性を活かしたキャリア形成」といえるかもしれません。どちらが正解というわけではなく、生徒本人がどのような成長プロセスを望むかによって、選ぶべき道は変わってきます。
学費と通学環境から見る県立鹿島高校と私立鹿島学園高校
県立高校の経済的な利点と2027年度の支援制度
県立鹿島高校を選ぶメリットの一つは、教育コストの低さです。茨城県立高校の授業料は年額118,800円(月額換算9,900円)、入学料は5,650円と定められています。一定の所得未満の世帯については「高等学校等就学支援金制度」により、授業料に相当する額が実質的に支援される仕組みになっているため、多くの世帯で実質的な負担が小さくなります(所得制限があるため、全世帯が対象になるわけではない点は留意してください)。
制服代や教科書代、修学旅行の積立金などを含めても、3年間でかかる教育費は私立高校に比べて抑えられる傾向にあります。通学環境については、鹿島高校は鹿嶋市の中心部に位置しており、自転車で通う地元生が多いのが特徴です。鹿島臨海鉄道大洗鹿島線を利用して近隣市町村から通う生徒も多く、地域に根ざした通いやすさがあります。
鹿島学園高校の学費と施設・支援制度の活用
私立の鹿島学園高校は、授業料や実習費などが県立高校に比べて高めに設定されています(コースによって実習費などが異なり、たとえば芸術コースやグローバルコースには別途実習費がかかる場合があります)。その分、サッカー部の人工芝グラウンドをはじめ、校内の施設は充実しています。
実際の負担額は、世帯の所得に応じた「就学支援金」や、茨城県独自の授業料軽減助成金などを活用することで軽減される仕組みがあります。さらに、入試成績に応じた特待生制度を利用できれば、県立高校進学時と近い負担で私立の教育環境を利用できる可能性もあります。
通学については、鹿島学園は広範囲にわたるスクールバスの運行があり、鹿行地区だけでなく周辺エリアからも通学しやすい点が特徴です。遠方からの生徒向けに学生寮も用意されています。
どちらを選ぶ?生活スタイルと最終的な判断基準
鹿島高校と鹿島学園高校、どちらを選ぶべきかの判断基準は、各家庭の生活スタイルと将来のビジョンによって変わってきます。落ち着いた環境で地道に努力を積み重ね、附属中学校との一貫教育や単位制のメリットを活かしながら国公立大学を目指したいのであれば、県立鹿島高校が有力な選択肢になるでしょう。
一方で、全国レベルのスポーツに挑戦したい、海外留学や芸術といった専門性を伸ばしたい、私立ならではの施設やスクールバス、特待生制度を活用したいという場合は、鹿島学園高校が選択肢として魅力的です。
2027年度の入試は、Web出願という仕組みそのものはすでに定着していますが、初めて経験する受験生・保護者にとっては変化の多いプロセスになります。偏差値という「点」だけでなく、学費、通学時間、部活動の頻度、そして「その学校の制服を着て登校する自分の姿」をどれだけ具体的にイメージできるかという視点も大切にしてください。
最終的には、学校説明会や文化祭に足を運び、現役の生徒たちの様子や校内の空気感を肌で感じるのが一番です。どちらの学校も、カシマという環境の中で生徒一人ひとりの成長を支えています。事実(データ)を正確に把握したうえで、自分の「やりたい」に正直になれる場所を選んでください。
まとめ|鹿島高校vs鹿島学園高校|偏差値・部活・進学実績
- 県立鹿島高校の偏差値はおおむね47〜49前後、鹿島学園高校(進学コース)はおおむね47前後と、情報サイトによって幅はあるものの、水準としては近い位置にあります。
- 2027年度入試は両校ともWeb出願が継続実施される見込み。英語のリスニング対策は引き続き重要です。
- 鹿島高校は附属中学校を併設した中高一貫校(2020年開校)であり、2026年(R8)卒業生は筑波大・茨城大など国公立大学に28名、私立大学に214名が合格しています。
- 鹿島学園男子サッカー部は2026年1月の第104回全国高校サッカー選手権大会で準優勝を果たし、人工芝グラウンドと学生寮を備えた強化環境が整っています。
- 鹿島高校は進学重視型単位制を導入。DXハイスクール継続校としてICT教育にも力を入れています。
- 鹿島学園は「進学・グローバル・芸術」の3コース制。サッカー部からはプロ契約選手も輩出しています。
- 鹿島高校は書道部・弓道部など文化部・運動部ともに全国規模の実績を残しています。
- 学費は県立鹿島高校が明確に安価(授業料年額118,800円、入学料5,650円)。鹿島学園も特待生制度の活用で負担を抑えられる可能性があります。
- 通学環境は、鹿島高校が自転車利用中心の地元密着型、鹿島学園が広範囲をカバーするスクールバスが強みです。
- 志望校決定には、各校公式サイトの最新募集要項を必ず確認し、学校説明会やオープンスクールに参加することをおすすめします。






