土浦第一高校vs竹園高校|偏差値、部活動、進学先

茨城県の公立高校入試において、常に最上位に位置する土浦第一高校と竹園高校。2027年度の入試を控える中学生や保護者の皆様にとって、この2校の選択は単なる偏差値の比較にとどまらず、将来の進路や自己形成に直結する重要な決断となります。

私は茨城県内で塾講師・家庭教師を20年以上務め、現在は県内で高校進学アドバイザーとして中学生・保護者の進路相談を行っています。この記事では、これまでの指導経験と公式サイト・教育委員会の公表資料をもとに、両校の違いをできるだけ正確にお伝えします。数字については学校や年度によって公表方法が異なるため、最終判断の前には必ず各校の公式サイトで最新情報をご確認ください。

土浦第一高校は、県内最高峰の伝統校として、2021年度に附属中学校を開校し、中高一貫教育へと大きく舵を切りました。附属中学校からは毎年男女40名ずつ計80名が入学しており、その1期生は2024年度に中学を卒業して高校に進学しています。つまり2027年3月は、中高一貫として入学した1期生が卒業を迎える節目の年度にあたります。

一方の竹園高校は、筑波研究学園都市に位置し、「普通科」と「国際科」の2学科制を採用しているのが特徴です。入学時は一括で募集し、2年次への進級時に「普通科(スタンダードコース)」「国際科(アカデミックコース)」のそれぞれで理系・文系に分かれ、計4つのコースを選択する仕組みになっています。地元・筑波大学をはじめとする国公立大学への高い現役合格率を維持し続けている点は、同校の大きな強みです。

土浦第一高校と竹園高校における偏差値と入試難易度の比較

2027年度入試に向けた最新の偏差値動向

模試運営会社の公表データによると、土浦第一高校の偏差値はおおむね72前後、竹園高校は67〜70程度の範囲で示されることが多く、いずれも茨城県内の公立高校の中でトップクラスの水準にあります。ただし偏差値は模試の種類や実施時期、集計元によって数ポイント変動するため、「〇〇なら絶対に合格・不合格」と一律に判断できるものではありません。自分が受けている模試内での相対的な位置づけを継続的に確認することが、何よりも重要です。

土浦第一高校は県内全域から上位層が集まる高校として知られ、竹園高校もつくば市周辺の学力水準の高まりとともに、単なる偏差値以上に「主体的に学ぶ意欲の高い生徒」が集まりやすい環境になっています。より詳しい茨城県内高校の偏差値・合格目安点については、茨城県公立高校の合格点・偏差値情報でもまとめていますので、あわせてご確認ください。

募集定員と2027年度入試の倍率をめぐる注意点

竹園高校は普通科240名・国際科80名の計320名を毎年募集しています。つくば市内の人口増加や周辺自治体からのアクセスの良さもあり、例年1.2倍前後の志願倍率で推移する年が多く見られます。

土浦第一高校は、附属中学校からの内部進学者(毎年80名)がいるため、高校からの一般募集枠は以前の全学年公募時代と比べて狭くなっています。正確な募集人員は年度によって公示されるため、志望される方は必ず茨城県教育委員会や学校公式サイトで発表される最新の「生徒募集定員」を確認してください。2027年度は中高一貫1期生が卒業を迎える年であり、高校からの入学者(いわゆる「高受生」)にとっても、内部進学者との相乗効果が期待できる時期といえます。

受験生の皆さんには、12月から1月にかけて発表される暫定倍率の数字に一喜一憂しすぎず、自身の学力が合格圏内にあるかを模試や過去問演習を通じて冷静に見極めていくことをおすすめします。

合格を目指すうえでの学習の方向性

両校を目指す場合、主要5教科において高い完成度が求められることに変わりはありません。特に土浦第一高校では、数学・英語の難問での対応力に加え、近年は記述式問題への対応も重要になっています。竹園高校を目指す場合も、理数系科目での取りこぼしを防ぎつつ、国語・社会など記述の精度が問われる教科での安定した得点力が合否を分けるポイントになります。

夏までに中学3年間の学習内容を一通り終え、秋以降は過去問演習に軸足を移していくのが基本的な流れです。苦手分野をピンポイントで補強したい場合は、映像授業サービスをうまく取り入れるのも一つの方法です。たとえばスタサプのようなサービスであれば、自分のペースで基礎から応用まで繰り返し復習できるため、塾や家庭教師と組み合わせて弱点補強に使う受験生も増えています。

内申点についても、当日点が重視される茨城県の入試制度とはいえ、トップ校での争いではわずかな差が影響することもあります。実技教科も含めて、日頃からの評定を意識しておきましょう。

土浦第一高校の進学実績と教育体制

2026年春の東京大学・京都大学合格実績

2026年春の合格実績によると、土浦第一高校は東京大学に合計9名が合格し、そのすべてが現役合格でした(インターエデュ集計)。最難関国立大学において、これだけの人数を現役で送り出せる力は県内でも際立っており、浪人を前提としない進路実現を目指す生徒にとって心強い実績です。

同校は長年、旧帝国大学をはじめとする難関国立大学や早慶上理などの難関私立大学に多くの合格者を輩出しており、文系・理系を問わずバランスの取れた進学実績を持つ学校として知られています。具体的な最新合格者数は年によって変動するため、志望を固める際には学校公式サイトの「進路指導部」ページで公表される最新の実績を確認することをおすすめします。

医学部医学科をめざす生徒への支援体制

土浦第一高校は、国公立大学医学部医学科への合格者を継続的に輩出している公立高校として知られており、独自の医学系進路支援プログラムが用意されています。病院見学や医療従事者による講演、探究活動などを通じて、受験対策だけでなく医師としての使命感や倫理観を育む機会が設けられています。医学部入試は教科の得点だけでなく面接や小論文の対策も欠かせないため、こうした長年のノウハウの蓄積は大きな強みです。最新の合格者数については学校公式サイトでご確認ください。

自立探究型の学びと科学の甲子園全国大会での実績

土浦第一高校はスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されており、2026年3月に開催された「第15回科学の甲子園全国大会」では、総合成績で全国4位となり、あわせて「つくば市長賞」「旭化成賞」を受賞したことが学校公式サイトで発表されています。物理・化学・生物・地学・数学・情報など幅広い分野の知識を総動員するこの大会での上位入賞は、同校の理系教育の厚みを示す実績のひとつです。

また、同校は「授業第一主義」を掲げて質の高い授業づくりに取り組むとともに、生徒の主体性を重んじる探究活動にも力を入れています。教室の中だけにとどまらない多様な学びの機会が、生徒の知的好奇心を支えています。

竹園高校の進学実績と教育の特徴

2026年春の国公立大学合格実績

竹園高校の公式サイトによると、2026年春(令和7年度卒業生)の合格実績は、東京大学5名(うち現役3名)、京都大学3名(うち現役2名)、東北大学14名(うち現役2名を含む)、筑波大学44名、国公立大学全体で170名となっています(()内は過年度卒=浪人生を含む内数)。地元・筑波大学への合格者数の多さは同校の伝統的な強みであり、キャンパスが隣接していることもあって、大学と連携した講座や研究交流の機会が日常的に用意されています。

私立大学についても、早慶上理やGMARCHなど難関私立大学への合格実績を持ちますが、具体的な人数は年度によって変動するため、最新の数値は学校公式サイトの「進路実績」ページで確認するのが確実です。

学科構成とICT・国際教育

前述の通り、竹園高校は「普通科」と「国際科」の2学科制です。入学時点では一括で募集し、2年次への進級時に本人の希望に応じて4つのコース(スタンダード理系・スタンダード文系・アカデミック理系・アカデミック文系)に分かれます。国際科では、英語でのプレゼンテーション能力を育てるプログラムや、思考力を高めるための探究活動(探Q活動)が普通科に上乗せする形で行われており、難関大学進学やその後の研究活動に必要な学力の土台づくりに力を入れています。

また、1人1台のタブレット端末を活用したICT教育や、外国人留学生との交流、オンラインでの海外校との交流など、国際教育の機会も豊富です。探究活動の成果を英語で発表する取り組みも行われており、単に得点力を高めるだけでなく、自分の考えを論理的に構築し発信する力を養う教育が特徴です。

部活動と学校行事に見る2校の校風の違い

土浦第一高校:伝統行事「歩く会」と文武両道

土浦第一高校の学校生活を語るうえで欠かせないのが、「一高祭」「一高オリンピック」「歩く会」からなる「一高三大行事」です。中でも「歩く会」は1969年(第一回は約23キロメートル)に始まった伝統行事で、現在は全校生徒が夜を徹して約30キロメートルの道のりを歩き抜く、体力と精神力の両方が試される行事として知られています。長年受け継がれてきたこの行事は、生徒同士の連帯感を育む象徴的な体験となっています。

部活動においても、運動部・文化部ともに活発に活動しており、限られた時間の中で効率よく力を伸ばす姿勢が根づいています。SSH指定校としての理系分野の活動も活発で、放課後には実験や研究に打ち込む生徒の姿が見られます。

竹園高校:世界を視野に入れた挑戦と国際色豊かな文化祭

竹園高校の部活動では、スポーツクライミング(登山部)の活躍が近年特に注目されています。全国高校選抜スポーツクライミング選手権大会など全国レベルの大会で上位入賞する生徒を輩出しており、日々の練習拠点を活かした本格的な強化活動が行われています。個々の生徒が持つ突出した才能を、学校全体で後押しする校風がうかがえます。

英語ディベートやスピーチの分野でも、県内大会・関東大会などへの積極的な参加が続いており、ALT(外国語指導助手)との交流や海外校とのオンライン交流など、日常的に英語を「道具」として使う機会が豊富に用意されています。文化祭「尚志祭」は生徒主体で運営され、科学系部活動の実験ショーや吹奏楽部の演奏など、多彩な発表の場になっています。

具体的な大会の成績や受賞歴は年度によって更新されるため、最新の活動状況は竹園高校公式サイトの「竹高ブログ」等で確認することをおすすめします。

まとめ|土浦第一高校と竹園高校の比較

  • 偏差値の目安:土浦第一は72前後、竹園は67〜70程度。いずれも県内最難関クラス。
  • 2027年度入試:土浦第一は中高一貫1期生(2021年入学)が卒業を迎える年度。附属中からの内部進学者(毎年80名)を除いた分が高校からの募集枠となる。
  • 東大合格実績(2026年春):土浦第一は9名(全員現役)。竹園は5名(うち現役3名)。
  • 医学部進学:土浦第一は医学系進路支援プログラムを軸に、国公立大学医学部への合格者を継続的に輩出。
  • 学科構成:竹園は「普通科」「国際科」の2学科制で、2年次に4コースへ分岐。単位制という表記は公式には確認できない。
  • SSH・科学教育:土浦第一は「科学の甲子園全国大会」で2026年に総合4位。竹園も筑波大学との連携を活かした理数教育を展開。
  • 伝統行事:土浦第一は約30kmを歩く「歩く会」(1969年開始)が代表的行事。竹園は国際色豊かな「尚志祭」が特徴。
  • 部活動:竹園の登山部(スポーツクライミング)は全国レベルの大会で上位入賞の実績。土浦第一は理系・文化系ともに活発。
  • 志望校選び:最難関国立大学や医学部志望なら土浦第一、地元国公立大学への現役合格と国際教育を重視するなら竹園が有力な選択肢。

最終的にどちらの高校が合っているかは、偏差値だけでなく、お子さんの学習スタイルや将来像との相性で決まります。気になる点があれば、学校説明会や公式サイトで最新情報を確認しながら、納得のいく志望校選びを進めてください。