茨城県内で20年以上にわたり塾講師・家庭教師として中学生の指導にあたり、現在は高校進学アドバイザーとして受験生と保護者のサポートを行っている筆者が、県南エリアの二大進学校を徹底比較します。
茨城県南エリアで志望校選びをする際、必ずと言っていいほど比較対象となるのが「牛久栄進高校」と「竜ヶ崎第一高校」の2校です。どちらも県内屈指の進学校であり、文武両道を掲げる魅力的な学校ですが、その教育システムや校風には明確な違いが存在します。
受験生や保護者の皆様にとって、偏差値のわずかな差以上に、3年間の高校生活を左右する学習環境や部活動の実績、そして将来の進路に向けたサポート体制は非常に重要な判断基準となります。特に2027年度入試を目指す中学生にとっては、近年の入試傾向や進学実績の最新動向を正確に把握しておくことが欠かせません。
本記事では、2026年8月時点で確認できる両校の公式データに基づき、偏差値、最新の大学合格実績、部活動の活発さ、そして学校生活のリアルな雰囲気を徹底的に比較解説していきます。単位制を導入している牛久栄進と、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)の重点枠指定を受けデジタル活用を推進する竜ヶ崎一高、それぞれの強みを深掘りします。
なお、県立高校入試そのものの仕組みや日程については、以下の記事でも詳しく解説していますので、あわせて参考にしてください。
2027年度(令和9年度)茨城県立高校入試の日程まとめはこちら
志望校を最終決定する前に知っておきたい情報を網羅しましたので、ぜひ最後まで読み進めてください。この記事が、皆さんの納得のいく高校選びに向けた大きな一歩となることを願っています。
牛久栄進高校と竜ヶ崎第一高校の偏差値・入試難易度の傾向
2027年度入試に向けた最新の偏差値比較
茨城県内の県立高校において、牛久栄進高校と竜ヶ崎第一高校はいずれもトップレベルの難関校として位置づけられています。大手模試運営会社が公表している最新の偏差値情報を見ると、竜ヶ崎第一高校が68前後、牛久栄進高校が63前後となっており、竜ヶ崎第一高校のほうがやや高い水準にあります。地元の進学塾がオープン模試の合格ライン(80%合格率の塾内偏差値)として示している数値も、竜ヶ崎第一が61前後、牛久栄進が60前後となっており、傾向としてはおおむね一致しています。
竜ヶ崎第一高校は、伝統的に県南地区の最上位層が集まる学校であり、2020年度に開校した附属中学校からの内部進学者がいることも、高校全体の学力水準を高く保つ要因の一つとなっています。対して牛久栄進高校は、単位制という独自のシステムに魅力を感じる層や、常磐線沿線の利便性を重視する層から絶大な支持を受けています。
2027年度入試を考える際、偏差値は合格の可能性を探る重要な指標のひとつです。竜ヶ崎第一高校を目指すなら、竹園高校や土浦第一高校といった超難関校を視野に入れる受験生たちと競り合う学力が求められます。一方、牛久栄進高校も志願者の層が非常に厚く、上位校からの志望変更組も含めた激戦が予想されます。
重要なのは、自身の偏差値が両校の基準に対してどの位置にあるかを冷静に見極めることです。竜ヶ崎第一であれば応用問題への対応力を、牛久栄進であれば基礎の徹底と高得点勝負に耐えうる緻密さを磨く必要があります。最新の模試判定を参考に、早期からの対策を心がけましょう。
2026年度入試倍率の推移と実質的な合格ライン
入試倍率は、受験生にとって精神的な影響も大きい指標です。茨城県教育委員会が発表した「令和8年度茨城県立高等学校第1学年入学志願者数等(志願先変更後)」によると、2026年度(令和8年度)入試における最終志願倍率は、牛久栄進高校(普通科・募集定員360名)が志願者388名で1.08倍、竜ヶ崎第一高校(普通科・募集定員200名)が志願者206名で1.03倍となりました。竜ヶ崎第一高校の募集定員は、附属中学校からの内部進学者(40名)を除いた人数である点に注意が必要です。
以前は両校とも1.2倍を超えるような年もありましたが、2026年度は落ち着いた倍率となりました。とはいえ、これは前年度までの高倍率を敬遠した結果とも言え、2027年度に向けては再び倍率が上昇する可能性も十分に考えられ、油断は禁物です。
竜ヶ崎第一高校の倍率は1.0倍台前半で推移することが多いですが、これを見て「受かりやすい」と判断するのは危険です。受験生は最初から高い学力を持った層に絞られているため、倍率は低くても「一人ひとりの質」が極めて高く、実質的な競争は数値以上に過酷なものになります。
合格ラインの具体的な得点については、学校が公式に公表しているものではなく、地元の進学塾が独自に集計・推測している目安に過ぎない点をご理解ください。その上での一般的な感触として、竜ヶ崎第一高校は当日点で400点台前半以上、牛久栄進高校は380〜400点程度が一つの安全圏の目安とされています。2027年度入試においても、県立入試の難易度が大きく変動しない限り、この感覚は大きくは変わらないと考えられますが、あくまで参考値として捉えてください。
調査書(内申点)の選抜における重要性と対策
茨城県立高校入試では、当日の試験結果だけでなく、調査書(内申点)も合否を分ける重要な要素となります。牛久栄進高校と竜ヶ崎第一高校はいずれも進学校であり、選抜基準は「学力重視」に設定されていますが、それでも内申点の軽視は不合格に直結します。
竜ヶ崎第一高校の場合、当日の試験で高得点を取ることが最優先ですが、内申点も135点満点中120点前後を確保しておくことが望ましいというのが、地元の塾の間でおおむね共有されている感覚です。特に附属中学校からの内部進学者と合流する形になるため、基礎的な学習習慣が身についていることを示す内申点は、学校側にとっても重要な指標となります。
牛久栄進高校においても、内申点の重要性は非常に高いです。倍率が1.1倍前後まで上がる年は、試験の得点が同点付近のライバルと競るケースが増え、その際に内申点の「1点、2点」の差が決定打となります。主要5教科だけでなく、実技4教科も含めたバランスの良い成績が求められます。
2027年度入試を目指す中学生は、定期テスト対策に全力で取り組み、1点でも高い内申点を積み上げてください。目安として牛久栄進なら110点台後半以上、竜ヶ崎第一なら120点前後を意識することで、当日の試験に大きなアドバンテージを持って臨むことができます。日々の積み重ねが、最後に自分を助ける力になります。より詳しい合格点の目安については、茨城県立高校の偏差値・合格点まとめの記事もあわせてご覧ください。
単位制の牛久栄進高校とSSH重点枠の竜ヶ崎第一高校の教育システム
牛久栄進高校が採用する「単位制」による主体的な学び
牛久栄進高校の最大の特徴は、茨城県内で初めて全日制普通科に導入された「単位制」にあります。単位制とは、従来の「学級ごとの固定された時間割」ではなく、生徒が自分の進路や興味に合わせて科目を選択し、自身の時間割を作り上げるシステムです。これにより、主体的な学びが強く促されます。
2年次以降は、選択科目が大幅に増加します。国公立大学を目指す生徒は共通テストに必要な科目を幅広く履修し、私立大学専願の生徒は受験科目に特化した履修を組むなど、効率的な学習が可能です。希望者数に応じて多様な講座が開設されており、学びの多様性が確保されています。
また、少人数授業が展開されるのも大きなメリットです。講座によっては少人数の編成で行われることもあり、先生との距離が近く、きめ細やかな指導が受けられます。数学や英語など一部の教科では習熟度別指導も取り入れられており、理解度に応じたサポート体制が整っています。
2027年度の入学生にとっても、この単位制は大きな魅力となるでしょう。単に授業を受けるだけでなく、「何を学ぶか」を自分で決めるプロセスを通じて、自己決定能力が養われます。自由度が高い分、自己管理能力も求められますが、それこそが将来の大学生活や社会人生活で役立つ力となります。
竜ヶ崎第一高校のSSH重点枠指定とデジタル活用の取り組み
竜ヶ崎第一高校は、文部科学省から「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」の指定を受けており、令和6年度(2024年度)からは、第Ⅲ期の「文理融合基礎枠」に加えて、より発展的な取り組みを行う「科学技術人材育成重点枠(革新協創)」にも認定されています(指定期間は令和6年度から令和10年度まで)。これにより、理数教育の枠を超えた「総合知を活用した探究学習」が全校規模で展開されています。
同校はまた、令和5年度に県内でも先駆けて「リーディングDXスクール生成AIパイロット校」に選定されており、教科横断的に生成AIやデータサイエンスを活用した授業づくりに取り組んでいます。伝統校でありながら、未来の社会に必要なスキルを養うための環境が整っているのが竜ヶ崎一高の特徴です。
こうしたSSHでの課題研究の成果は、大学入試の総合型選抜においても強力な武器となります。知的好奇心が旺盛で、新しいテクノロジーや研究に興味がある生徒にとって、この環境は非常に刺激的です。2027年度に入学する世代は、これらのプログラムがさらに深化・洗練された状態で受けることができるため、最先端の知に触れながら、自らの可能性を大きく広げることができるでしょう。
進学を支える学習サポートと附属中連携の現状
生徒の学力を伸ばすためのサポート体制についても、両校はそれぞれ異なる強みを持っています。牛久栄進高校では、単位制の利点を活かした「進路指導の個別性」が光ります。担任と進路指導部が密に連携し、生徒一人ひとりの履修状況に応じた模試対策や、個別添削指導をきめ細やかに行っています。
放課後や長期休暇中には、志望校別の講習が活発に行われており、特に茨城大学や県立医療大学といった県内国公立大学への対策が充実しています。生徒たちの学習意欲も高く、自習室が常に満席に近い状態になるのも同校の日常風景です。塾に通わずに第一志望合格を目指す生徒も多く、学校全体で支える文化があります。
一方、竜ヶ崎第一高校は、2020年度に設置された附属中学校との「中高一貫教育」のメリットを活かしています。高校から入学する生徒(高入生)と附属中からの生徒(中入生)が刺激し合い、高い次元で切磋琢磨する環境があります。なお、附属中学校の第1期生は2026年3月に卒業したばかりで、中高一貫ルートからの大学進学実績はまだ蓄積の途上にあります。
竜ヶ崎一高では、筑波大学の入試研究会をはじめとする進路支援プログラム(Rプログラム)が用意されており、10年連続で国公立大学現役合格100名以上という実績を維持してきました(2026年度は現役88名と、この基準をやや下回る結果となっています)。伝統校ならではの重厚な進路データと、ICT活用による個別最適化された学びが融合しています。2027年度入試の多様化を見据え、一般入試から推薦入試まで隙のないサポート体制が敷かれています。
牛久栄進高校と竜ヶ崎第一高校の最新進学実績(2026年速報)
国公立大学合格実績の詳細比較(2026年3月卒)
2026年度入試において、両校は目覚ましい実績を収めました。牛久栄進高校(37回生)は、国公立大学合格者合計109名(うち過年度卒5名を含む内数で、現役合格は104名)という高い水準の実績を記録しました。特に東北大学3名、北海道大学1名、九州大学1名と旧帝国大学への合格者を輩出し、筑波大学にも8名が合格しています。
竜ヶ崎第一高校の2026年度実績も、質において非常に高い水準を維持しています。国公立大学の現役合格者数は88名で、内訳は筑波大学15名、茨城大学24名、千葉大学6名などです。旧帝大では東北大学2名、大阪大学1名が現役合格しており、地元トップ校としての存在感を見せました。また、2024年に東京医科歯科大学と東京工業大学の統合により誕生した「東京科学大学」へも現役合格者を出しています。
合格者数だけを見れば、2026年度は牛久栄進高校が総数で竜ヶ崎一高を上回る結果となりましたが、竜ヶ崎第一高校は筑波大学への合格者数が牛久栄進(8名)のおよそ2倍にあたる15名となるなど、最上位層の厚みにおいて地力を示しました。牛久栄進は茨城大学(39名)や茨城県立医療大学(10名)への合格者が極めて多く、地元志向の強い受験生に最適な実績を持っています。
2027年度以降を目指す受験生にとって、この実績の推移は重要な参考材料です。牛久栄進は近年、旧帝大レベルへの合格者を安定して出すようになっています。一方の竜ヶ崎一高は、SSHの取り組みの効果もあり、総合型選抜での難関国立合格が増える傾向にあり、両校ともに「国公立に強い進学校」としてのブランドを維持しています。
私立大学合格実績と大学群別の傾向比較
私立大学においても、両校は茨城県南を代表する実績を誇ります。牛久栄進高校の2026年度私立合格総数は既卒を含めて761名にのぼります。早慶上理(早稲田3名、慶應3名、上智2名、東京理科大学17名)で合計25名の合格者を出し、GMARCHレベルでも学習院8名、明治17名、青山学院6名、立教13名、中央19名、法政29名と、6大学合計で90名を超える合格者を輩出しています。
竜ヶ崎第一高校は、私立の最難関層において高い現役合格率を維持しています。2026年度の現役合格実績では、早稲田10名、慶應2名、東京理科大学23名、上智1名、さらにはICU(国際基督教大学)2名と、私立のトップランクへの進学に強いのが特徴です。GMARCHも合計70名(青山学院11名、学習院8名、中央6名、法政16名、明治15名、立教14名)の現役合格を出しており、各大学バランス良く合格者を輩出しています。
両校を比較すると、日本大学(栄進62名)や東洋大学(栄進59名)といった、いわゆる日東駒専レベルの合格者数では牛久栄進が圧倒しており、幅広い層の生徒が現役での進路決定を実現しています。竜ヶ崎第一は、より上位の私立大学を第一志望、あるいは国立の併願先として確実に合格をもぎ取る傾向があり、一人ひとりの合格の質が高いと言えます。
2027年度入試では、私立大学の併願戦略がますます重要になります。牛久栄進は多様な私大への対応力があり、竜ヶ崎第一は早慶上理をターゲットにしたハイレベルな競争環境があります。自分の志望大学群がどこにあるかによって、どちらの学校がより適切な環境かを見極める大きな材料になるでしょう。
指定校推薦と総合型選抜への対応力の現状
大学入試制度が多様化する中で、推薦・総合型選抜への対応力は無視できません。牛久栄進高校は、単位制という特性から生徒が1年次より自己分析を行う機会が多く、総合型選抜での合格実績が豊富です。志望理由書の添削や面接指導など、単位制ならではの個別サポートが手厚く、生徒の個性を活かした進学を後押ししています。
竜ヶ崎第一高校は、120年以上の歴史により、都内の有名私立大学から多数の指定校推薦枠を保有しています。加えて、SSHでの課題研究成果をポートフォリオとして活用し、難関国立大学の総合型選抜に挑戦する生徒も少なくありません。探究学習が進学実績に結びつく好循環が生まれています。
どちらの学校も「第一志望を一般入試で突破する力」を大前提としつつ、生徒の特性に合わせた最適な入試方式を提案してくれるのが強みです。牛久栄進は柔軟な個別対応、竜ヶ崎第一は探究成果の活用という、それぞれの武器を持って入試の多様化に対応しています。
2027年度の高校生活において、こうした「一般入試以外の選択肢」はさらに重要度を増します。学力検査での合格力を養いつつ、自分の持ち味を最大限に引き出してくれる環境が、どちらの学校にも整っています。
牛久栄進高校と竜ヶ崎第一高校の部活動と伝統行事
運動部の実績と文武両道の実践状況
進学校でありながら部活動が盛んな点も、両校に共通する魅力です。牛久栄進高校で特筆すべきは「弓道部」です。創部から10年以上の歴史を持ち、月に数回は筑波大学の道場を借りて稽古を重ねるなど熱心に活動しており、関東大会への出場経験もある実力校として知られています。サッカー部や野球部、水泳部なども、単位制による効率的な時間活用を活かし、県大会や関東大会出場を目指して日々活動しています。
竜ヶ崎第一高校の運動部は、創部120年余りの歴史を持つ「硬式野球部」が象徴的存在です。春夏合わせて甲子園に10回(春1回・夏9回)出場した実績を持ち、伝統校としての底力を感じさせます。また、ライフル射撃部が全国高校選手権大会で準優勝するなど、陸上競技やハンドボール、テニスをはじめ多くの部活動が活発に活動しており、附属中生と共に練習に励む姿も見られます。文武両道を重んじる校風が、部活動の熱気によく表れています。
施設面では、牛久栄進高校は広大な敷地を活かした開放的なグラウンドや弓道場などが充実しています。一方、竜ヶ崎第一高校も、伝統ある校舎の中にトレーニングルームなどの設備が整い、高台という立地を活かした練習環境があります。どちらも放課後の時間を全力で駆け抜ける生徒たちの熱気であふれています。
2027年度に高校生活をスタートさせる皆さんにとって、部活動は一生の仲間を作る大切な場です。牛久栄進の「熱心に稽古を重ねる弓道」や、竜ヶ崎第一の「甲子園にも縁のある伝統の野球」など、自分の情熱を注げる場所が必ず見つかるはずです。厳しい練習と高度な学習を両立させる経験は、将来の大きな糧となります。
文化部の創造性と最新の研究活動
文化部の活動においても、両校は高いレベルの成果を上げています。牛久栄進高校は「吹奏楽部」の活躍が有名で、2026年には東関東大会への出場を決めるなど、着実に実力を伸ばしています。また、書道部や美術部、映像研究部も文化祭でのパフォーマンスや作品展示、放送コンテストでの活躍などで個性を発揮しており、単位制で培った表現力が部活動にも活かされています。
竜ヶ崎第一高校で勢いがあるのは「サイエンス部」です。SSH指定校としての環境を活用し、生成AIや観測機器を用いた研究活動を行っています。将来の研究者を目指す生徒たちが切磋琢磨する場となっています。また、伝統的な茶道部や書道部など、文化の継承を大切にする部活動も健在です。
両校の文化部は、単なる趣味の域を超えた「探究の場」となっています。牛久栄進では芸術や表現を通じて自己を磨き、竜ヶ崎第一では科学や伝統を通じて知性を磨く。それぞれの学校の特色が、文化部の活動内容にも色濃く反映されています。放課後の校舎からは、楽器の音色や実験の議論、真剣に作品に向き合う生徒たちの息遣いが聞こえてきます。
文化部での経験は、大学入試における自己PRにおいても大きな武器になります。特に竜ヶ崎一高のサイエンス活動は、推薦入試において強力なアピールポイントとなります。牛久栄進でも、吹奏楽や美術、放送分野での実績を活かして進路を切り拓く生徒が多く、文化部の活動もまた進学実績を支える重要な要素となっています。
栄進祭と白龍祭!二大文化祭の熱気と特色
学校行事の中で、最も盛り上がりを見せるのが文化祭です。牛久栄進高校の「栄進祭」は、生徒の自主性が最大限に尊重される行事です。各クラスが工夫を凝らしたアトラクションや飲食店を展開し、単位制ならではの学年を超えた交流も活発です。準備期間から当日まで、生徒たちが一丸となって作り上げる明るく現代的な熱気は、訪れる人々を圧倒します。
竜ヶ崎第一高校の文化祭は「白龍祭(はくりゅうさい)」と呼ばれ、長い歴史を背負った伝統行事です。毎年テーマを決めてクラスごとに展示や催しを行い、地域住民の注目度も高く、龍ケ崎市の中心部に位置する学校が最も熱狂に包まれる時間帯となります。なお、体育祭は「飛龍祭」と呼ばれ、こちらも生徒たちにとって思い出深い行事のひとつです。
2026年現在、コロナ禍による制限は完全になくなり、両校の文化祭はかつての活気を取り戻しています。栄進祭の自由で洗練された空気感と、白龍祭の伝統に根差した重厚な空気感。どちらの文化祭も、生徒たちが自分たちの力で「最高の青春」を創り上げようとするエネルギーに満ち溢れています。
2027年度に入学する生徒たちは、これらの行事を通じてリーダーシップを学びます。牛久栄進の栄進祭は「企画力と自由」を、竜ヶ崎第一の白龍祭は「伝統と団結」を象徴しており、どちらの学校を選んでも、一生の思い出となる3年間が待っています。学校見学会だけでなく、ぜひ文化祭にも足を運び、その場の熱量を感じてみてください。
牛久栄進高校と竜ヶ崎第一高校のアクセス・校風・日常
駅から徒歩圏内の利便性と周辺環境の比較
通学のしやすさは、3年間の生活において極めて重要な要素です。牛久栄進高校は、JR常磐線「ひたち野うしく駅」から徒歩約8分でアクセス可能な、恵まれた立地にあります。つくばセンターとひたち野うしく駅からは、平日にスクールバスも運行されており、県南広域からストレスなく通学できるのが大きなメリットです。
周辺は「ひたち野うしく」という比較的新しい街並みで、歩道が広く整備されており、生徒たちの安全性も高いです。駅周辺にはスーパーやコンビニ、学習塾などが充実しており、放課後の時間を有効に使える環境が整っています。この利便性は、部活動や講習で帰りが遅くなる生徒や保護者にとって、大きな安心材料となっています。
対する竜ヶ崎第一高校は、関東鉄道竜ヶ崎線の「竜ヶ崎駅」から徒歩、あるいは自転車での通学が一般的です。龍ケ崎市の中心街に近い高台(白幡台)に位置しており、少し勾配はありますが、緑豊かで閑静な環境は学習に集中するには最適で、高台からの眺望は生徒たちの心を癒してくれます。
周辺環境は古くからの寺社や住宅が並ぶ、落ち着いた歴史的なエリアです。牛久栄進の「現代的な利便性」に対し、竜ヶ崎第一は「歴史ある学び舎の雰囲気」が特徴です。どちらも静穏な環境にあり、学習に打ち込める理由の一つと言えるでしょう。2027年度の通学をシミュレーションし、どちらが自分の生活に合うか検討してみてください。
制服デザインと校則の運用に関するリアルな違い
制服は、学校生活の彩りとして重要な要素です。牛久栄進高校の制服は、知的な印象を与える現代的なデザインが採用されています。紺を基調とした落ち着いた雰囲気は、単位制という自律を求める校風によく馴染みます。清潔感のある着こなしが好まれており、近隣でも「爽やかでスマート」という定評があります。
竜ヶ崎第一高校の制服は、伝統校らしい格式を感じさせるデザインで、長年愛されてきたスタイルを維持しています。地域の方々からも「一高の制服」として認知される、誇りを感じさせるものです。質実剛健を重んじる校風が、その着こなしにも現れています。
校則については、両校ともに「進学校としての良識」に基づいた運用がなされています。牛久栄進高校は、生徒の自主性を尊重する単位制の性質上、不必要な締め付けはありませんが、学習環境を守るための規律は保たれています。竜ヶ崎第一高校も、伝統的な礼儀を重んじる一方で、生徒の主体的な活動を妨げるような厳しい制限は少なく、自由な議論が推奨される空気があります。
2027年度に高校生活を送る皆さんにとって、制服や校則は毎日のことになります。牛久栄進の「スマートな自律」か、竜ヶ崎第一の「伝統への誇りと規律」か。どちらのスタイルが自分らしくいられるか、実際に説明会などで先輩たちの姿を見て判断するのも良いでしょう。どちらの学校も、社会に出ても通用するマナーを育んでいます。
校風が生み出す生徒たちの気質と将来像
牛久栄進高校の校風を一言で表すなら「自主・自律」です。自分で科目を選び、自分の未来を切り拓く単位制の精神が、生徒一人ひとりに浸透しています。そのため、自分の意見をしっかり持ち、多様な価値観を認める「自立した気質」を持った生徒が多いのが特徴です。新しいことへの挑戦に寛容で、オープンな雰囲気が校内に漂っています。
竜ヶ崎第一高校は「誠実・剛健・高潔・協和」という校訓を掲げる、情熱的で粘り強い校風です。一つのことに打ち込み、仲間と共に目標を達成することを尊ぶ文化があります。SSH重点枠校としての知的な刺激もあり、科学的な探究心と、古き良き伝統への誇りが共存する、厚みのある生徒気質が見られます。
大きな違いとしては、牛久栄進は「個」を尊重しつつ柔軟に繋がるイメージ、竜ヶ崎第一は「伝統」の力を信じ、集団で高みを目指すイメージです。もちろん、どちらの学校にも多様な生徒がいますが、学校全体が持つ空気感は、3年間の人格形成に大きな影響を与えます。自分がどのような人間になりたいか、どのような仲間に囲まれたいかを想像してみてください。
2027年度の受験は、学力だけでなく「自分に合った環境」を選ぶことも成功の鍵です。牛久栄進の自由な学びの中で自分を磨くか、竜ヶ崎第一の伝統と革新の融合の中で力を蓄えるか。どちらも茨城県を代表する素晴らしい学校であり、そこで過ごす3年間は、間違いなく皆さんの人生にとってかけがえのない財産となるでしょう。
なお、こうした学校選びと並行して、日々の学習習慣を整えることも合格への近道です。通塾に加えてスキマ時間を有効活用したいという方には、スマートフォンひとつで5教科の授業を受けられるスタサプのような映像授業サービスを、通学時間や自習室での学習に取り入れている先輩も少なくありません。自分に合った学習スタイルを見つけることも、志望校合格への大切な一歩です。
まとめ|牛久栄進高校vs竜ヶ崎第一高校|偏差値・部活・進学先
- 偏差値の最新目安:竜ヶ崎第一高校は68前後、牛久栄進高校は63前後。いずれも県内トップクラスの難関校。
- 入試倍率(2026年度):牛久栄進1.08倍、竜ヶ崎一高1.03倍(附属中40名を除く)。安定した人気だが、高得点勝負の激戦。
- 独自の教育システム:牛久栄進は「単位制」で科目選択が自由。竜ヶ崎第一は「SSH科学技術人材育成重点枠」でデータサイエンス・生成AI活用を推進。
- 国公立合格実績(2026年):牛久栄進は現役104名を含む計109名。竜ヶ崎第一は現役88名(うち筑波大15名)。
- 難関大への強み:竜ヶ崎第一は筑波大や早慶上理に強く、牛久栄進は茨城大やGMARCHの合格者数で厚みを見せる。
- 注目の進学先:両校とも、2024年に誕生した「東京科学大学」への現役合格者を輩出。
- 部活動の実績:熱心に稽古を重ねる弓道部(牛久栄進)と、甲子園にも縁のある伝統の硬式野球部(竜ヶ崎第一)。
- 学校行事の魅力:自由な発想の「栄進祭」と、伝統ある「白龍祭」。
- 通学アクセスの違い:JRひたち野うしく駅から徒歩8分の牛久栄進。高台に位置し緑豊かな竜ヶ崎第一。
- 2027年度受験のアドバイス:単位制の「自分流」か、SSHの「探究重視」か。学びのスタイルとの相性で選ぶ。






